knowの意味とbe known to
この記事はこちらの記事の続きなので、良かったら読んでからこの記事に進んでください
前回の記事を書くにあたり色々外国人にも聞いてみたりしたので、一応もう少し詳しく書かせてもらいます
まず、A know B = B is know to A は間違いです
その前に、知っている人も多いと思いますが、I know himと言った場合、日本語訳は「私は彼を知っています」では場合によっては△で、「私は彼の知り合いです」で○となります
ただ存在を知っているだけ、など断片的な情報だけ知っているのなら、know of~
知り合いではないが、相手に対する情報を色々持っているなら、know about
*読んでもらえば分かる通り、この2つの熟語の使い分けは個人の感覚に拠るため曖昧なので、ほぼ同義で使われる場合もあります
本編に戻りますが、A know of/about B = B is know to Aなんですね
ネイティブはこれを1つのセットフレーズとみなし、この時のknownは過去分詞ではなく形容詞と考えます
以前書いたfamiliarの記事でも、対象への到達まで含むtoを同じように使って、be familiar to と be (well-)known toは似たような意味になる、と書いたと思います
そして、A know B = B is know by Aとなります
少し注意が必要なんですが、be known byはあまり一般的ではなく、出てくる場面も文章など硬い文になります
なぜかというと、be p.p. byの形が出てくるとネイティブは「この文章は受動態だ!」とまず思います
ですが考えてみれば分かることなのですが、通常、状態動詞は受動態にわざわざする必要ありませんよね?
なので、ネイディブにとってbe known byは、文法上合っているかどうかを別にして、なんだか気にかかる文に感じられます
この効果を利用して、knowの行為者であるAを強調することもできます
なぜ文章でよく出てくるのかというと、通常、英語では主語が長いと形式主語にするなど形を変えて主語を短くしようとします
ex. To learn japanese in the USA is not easy→It's not easy to learn japanese in the USA
なのでEveryone in the classroom knows herという文があれば、She is known by everyone in the classroomとしますが、knowを受動態にするのは気持ち悪いので、ネイティブは形を変えずEveryone in the classroom know herと言ってしまうのが会話では普通らしいです
その点、文章ではそういうところがカッチリしているので、きちんと受動態を使うため出現も増えるということらしいです